顎関節症の症状は人によってさまざまで、初期は軽度の違和感程度でも、放置することで日常生活に支障をきたすまで悪化することがあります。
早めに気づくためにも、代表的な症状を知っておきましょう。
顎関節症の症状は人によってさまざまで、初期は軽度の違和感程度でも、放置することで日常生活に支障をきたすまで悪化することがあります。
早めに気づくためにも、代表的な症状を知っておきましょう。
口を開けたとき、食事のときに顎の関節や周辺の筋肉に痛みを感じるのが代表的な症状です。
痛みの強さは軽い違和感から、食事や会話が困難になるほどの強い痛みまで個人差があります。 耳の前あたりや頬、こめかみのあたりが痛むことが多く、片側だけに現れる場合もあれば両側に出る場合もあります。 痛みを我慢し続けると慢性化しやすいため、早めの対応が肝心です。
口を開け閉めするときに、顎から「カクッ」「ポキッ」「ジャリジャリ」といった音が鳴ることがあります。 音だけで痛みがない場合もありますが、関節内のクッションの役割を果たす関節円板のズレや、関節そのものの変形が起きているサインです。
放置すると音だけでなく痛みや開口障害へと進行することがあるため、注意が必要です。
口が大きく開かない、指3本分(約40mm)以上開けられないといった症状です。
大きな食べ物を食べづらい、あくびがしにくい、歯科治療を受けにくいといった日常的な不便につながります。 急に口が開かなくなるケースもあれば、徐々に開く範囲が狭くなっていくケースもあり、進行のスピードはさまざまです。
顎関節症は顎周辺だけでなく、肩こり、頭痛、耳鳴り、めまい、難聴、食欲不振など全身に影響することがあります。
原因不明の不調が顎関節症由来であるケースも少なくなく、内科や整形外科を巡っても改善しなかった症状が、顎関節症の治療で改善することもあります。
顎関節症は単一の原因ではなく、複数の要因が重なって発症するケースがほとんどです。
自分の生活習慣を振り返り、当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
噛み合わせのズレや歯並びの乱れは、顎関節に偏った負担をかけます。
長年蓄積した小さな負担が、ある日突然症状として現れることがあります。
被せ物や詰め物の高さが合っていないことが原因となるケースもあり、過去の歯科治療が引き金になっている場合もあります。
就寝中の歯ぎしりや、日中無意識に行う食いしばりは、顎関節に通常の数倍の力をかけ続けます。
これが筋肉や関節の疲労を招き、顎関節症の引き金となります。 本人は無自覚なことが多く、家族から指摘されて初めて気づくケースも珍しくありません。
精神的なストレスは筋肉の緊張を高め、無意識の食いしばりを誘発します。仕事や人間関係のストレスが顎の不調として現れることもあります。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、リラックスする時間を意識的につくることで症状を軽くすることにつながります。
頬杖、片側ばかりで噛む偏咀嚼、うつ伏せ寝、長時間のスマートフォン使用による姿勢の乱れなども、
顎のバランスを崩す原因となります。 さらに、楽器の演奏や歯を食いしばるスポーツも顎に大きな負担をかけることがあります。
顎関節症は生活習慣病的な側面が強く、日々のセルフケアが治療の中心です。次の習慣を意識することで、症状の改善につながります。
症状が出ているときは、ガム、するめ、フランスパンなど顎に負担のかかる食品を控えましょう。
ハンバーガーのように大きく口を開けて食べるものも、症状を悪化させる可能性があります。 一口を小さくして両側でバランス良く噛むことも大切です。 痛みが強い時は、おかゆやスープなど柔らかい食事に切り替えると、顎を休ませることができます。
日中、上下の歯が触れていないか意識する習慣をつけましょう。
本来、安静時の上下の歯はわずかに離れているのが正常で、これが触れ続けている状態をTCH(歯列接触癖)と呼びます。 「気づいたら離す」を繰り返すことで、無意識の食いしばりを減らせます。デスクや冷蔵庫に「歯を離す」と書いた付箋を貼るのも効果的です。
入浴時や蒸しタオルで顎周辺を温めると、筋肉の緊張がほぐれ症状が和らぎます。
マッサージを併用するとさらに効果的で、こめかみや耳の前、頬の筋肉を指でゆっくり押すと血流が改善します。 ただし、急性の強い痛みがある場合は温めずに冷やすほうが良いこともあるため、症状に応じて使い分けましょう。
猫背や前傾姿勢は顎に余計な負担をかけます。 デスクワーク中の姿勢を見直し、定期的にストレッチを行いましょう。
スマートフォンを見るときに頭が前に出る姿勢も顎関節症のリスクを高めるため、画面の高さや見る時間にも気を配ることが大切です。
セルフケアで改善しない場合や、症状が強い場合は早めに歯科医院を受診しましょう。以下に当てはまる方は、一度ご相談ください。
歯科医院では、噛み合わせの検査やレントゲン・CTによる関節の状態確認を行い、症状や原因に応じて、マウスピース(スプリント療法)による治療、噛み合わせの調整、薬物療法、必要に応じた処置を組み合わせて治療を進めます。 顎関節症は早期に対応すれば比較的軽い治療で改善するケースが多い一方、放置すると慢性化して治療が長引くこともあります。 気になる症状があれば、早めの受診が長引く不調から解放される近道です。
都立大学の歯医者|呂歯科診療所
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